昆布は、カルシウム、カリウム、ナトリウム、ヨウ素などのミネラルや水溶性食物繊維が豊富で、しかも低カロリー、低脂肪の食品であることから、伝統的な健康食としても注目されています。特に、昆布に含まれるグルタミン酸は「うま味」と名づけられ、”UMAMI”という英語が世界共通の公式用語となっています。また富山県は昆布の消費量が多い県として有名です。今回の特集では富山県の多様な昆布グルメを紹介します。
富山市の一世帯あたりの昆布の年間支出金額は、2,073円で全国平均986円の約2倍であり、群を抜いての全国1位を誇っています(H27~29平均、総務省統計局「家計調査」より)。このように数値としても富山県と昆布の深い結びつきが表れており、また昆布好きな富山ならではの多様な昆布グルメが存在します。
シロエビの昆布じめ
繊細なシロエビをおぼろ昆布で締めた「昆布じめ」は、富山の郷土料理として親しまれています。まろやかに口に広がって、シロエビ本来の風味が味わえます。
富のおもちかえり「ごはんのとも」
黒とろろ昆布に「α(アルファ)リノレン酸を豊富に含むエゴマ」を加えたものや「富山を代表する海の幸-白えび・ほたるいか」をまぶした3種類のふりかけです。
富山県は昆布の消費量が全国トップクラス、しかし国内の昆布のほとんどは北海道や東北地方で採られ、富山県ではほとんど採れません。なぜほとんど昆布が採れない富山県で昆布が多く消費されるのでしょうか・・・
その理由を2つ紹介します。
一つは、江戸時代から明治にかけて大阪と北海道を結び、日本海沿岸の航路を行き来した北前船です。
北前船は米や酒、衣類など日用品を積んで北海道で売り、その代金で北海道からは昆布やニシン、魚肥などの豊かな海産物などを仕入れ、日本各地の寄港地で売りさばいていました。富山の東岩瀬や伏木などにもいくつかの寄港地があり、その結果、富山に昆布がもたらされることとなりました。
もう一つは、明治の頃に増加した、富山県から北海道への移住者です。
北海道移住者のなかには、昆布を含めた漁業に従事する人もおり、昆布の産地として有名な羅臼町の町民の7割以上が富山県出身者だったそうです。それらの人々が地元にいる家族や親戚に昆布を送るなどの交流が生まれ、次第に昆布が富山県民の食生活に浸透していきました。
これらのことから富山県では独自の昆布文化が生まれ、浸透していったのです。
富山の「昆布」オススメ情報
美味しい富山米の店
富山米の評価を高め消費拡大につなげるため、次の基準を満たすお店を「美味しい富山米の店」として登録する取組みを進めています。
- 富山米を100%使用すること
- 使用する精米は、整粒の割合が85%以上であるかを確認すること
- 美味しい富山米を提供するための遵守項目について点検・確認を行うこと
平成28年度から募集を行っており、現在県内112店舗が登録されています。ぜひ、「美味しい富山米の店」にお越しいただき、富山米の美味しさを堪能してみてください。