特集vol.19 とやまの昆布特集

昆布は、カルシウム、カリウム、ナトリウム、ヨウ素などのミネラルや水溶性食物繊維が豊富で、しかも低カロリー、低脂肪の食品であることから、伝統的な健康食としても注目されています。特に、昆布に含まれるグルタミン酸は「うま味」と名づけられ、”UMAMI”という英語が世界共通の公式用語となっています。また富山県は昆布の消費量が多い県として有名です。今回の特集では富山県の多様な昆布グルメを紹介します。

とやまの昆布グルメ

富山市の一世帯あたりの昆布の年間支出金額は、2,073円で全国平均986円の約2倍であり、群を抜いての全国1位を誇っています(H27~29平均、総務省統計局「家計調査」より)。このように数値としても富山県と昆布の深い結びつきが表れており、また昆布好きな富山ならではの多様な昆布グルメが存在します。

昆布じめ

昆布じめ
昆布じめは、新鮮な魚介類や山菜などを昆布で挟み、軽く重石をしてから食べる富山の郷土料理です。昆布の旨みが素材に移り、えもいわれぬおいしさです。

昆布巻き

昆布巻き
身欠きニシンや富山湾で獲れる季節の魚介を、昆布で巻いて、醤油でゆっくり煮込んだ昆布巻きは、富山県民に親しまれている味です。

シロエビの昆布じめ

シロエビの昆布じめ
繊細なシロエビをおぼろ昆布で締めた「昆布じめ」は、富山の郷土料理として親しまれています。まろやかに口に広がって、シロエビ本来の風味が味わえます。

昆布巻きかまぼこ

昆布巻きかまぼこ
北前船による北海道との交流で、昆布を利用する食文化が生まれる中で作られた商品。昆布の食感と蒲鉾とのハーモニーは絶妙です。(地域団体商標登録商品)

富のおもちかえり「氷見牛の昆布じめ」

富のおもちかえり「氷見牛の昆布じめ」
最高ランクA5に格付けされた「氷見牛」のもも肉のローストビーフを昆布じめにしました。他では味わえない極上の味です。

富のおもちかえり「ごはんのとも」

富のおもちかえり「ごはんのとも」
黒とろろ昆布に「α(アルファ)リノレン酸を豊富に含むエゴマ」を加えたものや「富山を代表する海の幸-白えび・ほたるいか」をまぶした3種類のふりかけです。

昆布がほとんど採れない富山県で昆布文化が浸透したのはなぜ??

富山県は昆布の消費量が全国トップクラス、しかし国内の昆布のほとんどは北海道や東北地方で採られ、富山県ではほとんど採れません。なぜほとんど昆布が採れない富山県で昆布が多く消費されるのでしょうか・・・

その理由を2つ紹介します。

一つは、江戸時代から明治にかけて大阪と北海道を結び、日本海沿岸の航路を行き来した北前船です。
北前船は米や酒、衣類など日用品を積んで北海道で売り、その代金で北海道からは昆布やニシン、魚肥などの豊かな海産物などを仕入れ、日本各地の寄港地で売りさばいていました。富山の東岩瀬や伏木などにもいくつかの寄港地があり、その結果、富山に昆布がもたらされることとなりました。

もう一つは、明治の頃に増加した、富山県から北海道への移住者です。
北海道移住者のなかには、昆布を含めた漁業に従事する人もおり、昆布の産地として有名な羅臼町の町民の7割以上が富山県出身者だったそうです。それらの人々が地元にいる家族や親戚に昆布を送るなどの交流が生まれ、次第に昆布が富山県民の食生活に浸透していきました。

これらのことから富山県では独自の昆布文化が生まれ、浸透していったのです。

北前船 清正丸 とやま食の王国大使ふふふ 寺中 梨々香さん

富山の「昆布」オススメ情報

TOYAMA食ネタ

美味しい富山米の店

富山米の評価を高め消費拡大につなげるため、次の基準を満たすお店を「美味しい富山米の店」として登録する取組みを進めています。

  1. 富山米を100%使用すること
  2. 使用する精米は、整粒の割合が85%以上であるかを確認すること
  3. 美味しい富山米を提供するための遵守項目について点検・確認を行うこと

平成28年度から募集を行っており、現在県内112店舗が登録されています。ぜひ、「美味しい富山米の店」にお越しいただき、富山米の美味しさを堪能してみてください。

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美味しいとやまの昆布が買えるお店

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