富山の食材

養鯉(錦鯉、食用)[特産の匠]

高岡市福岡町の特色ある産業として知られる養鯉は江戸時代から受け継がれている。慶応二(一八六六)年、大和国(現奈良県)から数匹の種ゴイが矢部地区に持ち込まれたことが始まりです。
小矢部川と庄川に挟まれた同地区は潤沢な地下水とわき水を誇り、コイの養殖に適し、大正初期ごろから農家の副業として普及しました。観賞用としてはもちろん、食用としても盛んです。
十二月から一月にかけて、特産「鯉(こい)の新巻(あらまき)」作りが最盛期を迎えます。コイが冬の厳しい寒風を受け、天日干しされる。適度に脂が乗った桃色の身は、とろけるような甘みがあります。

DATA

[特産の匠]成田 戰一(なりた せんいち)

【高岡市】

福岡町は、明治から大正にかけて鯉の産地として全国的に知られたところであり、成田氏は、約7万㎡の養殖池で錦鯉、食用鯉(黒鯉)を中心に養殖、販売している。 錦鯉においては、紅白、大正三色、昭和三色の御三家をはじめ、浅黄、茶鯉等幅広く生産しており、質の良さに加え強さを求めて日々研鑽している。 また、食用鯉は、滋養に富む伝統食材であり、名水として知られる庄川水系の湧き水と独自の餌により、甘みのある爽やかな味わいとなっている。 富山県養鯉振興会長としても活躍している。