富山の食材
稲積梅
富山県氷見市で生まれた「氷見稲積梅」
「稲積梅」は富山県の固有種の梅です。他種の梅と違いあまり枝を横に張らないのが特長で、そのため、雪が枝にたまりにくく、富山のような雪深い土地でも気候に順応してきました。
果肉はふっくらと厚くて種離れがよく、種が小さい。酸味もよいため、古くから氷見では多くの家庭で梅干しなどにされてきました。クエン酸が豊富で疲労回復に効果抜群です。
氷見稲積梅の特徴
①小ぶりなのに果肉が厚く、栄養成分が豊富。
種が小さく、実の大きさは15~25gほどの中玉サイズです。ほかの梅と比べると小ぶりですが、果肉は厚く、クエン酸やアルカリ性ミネラルなどの栄養成分が多く含まれています。
②耐病性に優れ、寒さにも強い。
農薬散布回数は4回ほどで、減農薬減化学肥料で栽培されていいます。また、氷見稲積梅は自家受粉で実をうけることができ、花は下向きに咲くため、春先の雪や雨にも強く、安定して実を結びます。
③様々な加工に適し、いろんな味わいを楽しめる。
梅酒やジュース、ジェラート、くずきり、ドレッシングなど、多様な味わいを楽しめます。また、一般的な梅干しと比べると、加工した氷見稲積梅の梅干しは肉厚に仕上がります。
持続可能な栽培へのこだわり
氷見稲積梅は、果皮が軟らかいため、1つ1つ手揉みで収穫していきます。
カイガラムシなどの害虫駆除や病気予防など、管理がとても大変な農産物でもあり、6、7月の収穫が終われば、10月中旬から1〜2ヶ月程かけて、約300本の梅の木を一本ずつ剪定していく必要があります。除草剤は一切使用せず、最低限の回数だけ消毒を行なうことで、消費者の方に安心安全な氷見稲積梅をお届けすることができます。西塚さんは、環境にやさしい農業に取り組むエコファーマー(農業者)として、品質にもこだわって、梅が育ちやすい環境づくりに力を入れています。
梅干しは、一度食べたら忘れられない味?
氷見稲積梅株式会社で製造する「はちみつ漬け」は、塩分20%程で漬け込み、富山湾の海洋深層水で脱塩し、浸透圧で蜂蜜をブレンドしていく製法です。
「越中伝統梅干し 氷見稲積梅」は、普通の梅干し作りで使用される粗塩ではなく天日塩を使用します。昔ながらの製法にこだわって作っているため、塩分約12%と市場でも非常に稀で、無添加、無着色のおいしい梅干しができあがります。味は普通の梅干しと比べて、最初は酸っぱいけど旨味があり、後味はまろやか。直売所や通販で購入されてリピーターがつくほど、一度食べたら忘れられない味と言われています。
DATA
旬の時期
- 1月
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
主な生産地
- 氷見市
お問い合わせ先
氷見稲積梅
氷見稲積梅 株式会社
富山県氷見市稲積 355-2
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【氷見市】氷見稲積梅(株)
稲積梅
氷見市稲積地区で稲積梅を栽培し、すべての組合員がエコファーマーとして認定を受けている。JAと共に管理チエックを行う等、稲積梅の持つ素晴らしさを生かすため、日々ブラッシュアップに邁進してきた。 農薬・肥料の使用については管理栽培基準に基づき実施し、基準に基づかないものや集荷の際の傷、病気のものは受け入れを行わないため、製品は、安心・安全、美味かつ無添加。栽培研修会、圃場共同チエック、出荷時の工場長検査を行うなど品質の維持向上に留意し、常に将来を見据え、継続的に業務改善の努力を堅持している。