グルメ特集

Vol.22

富山の厳しい冬の寒さでおいしさアップ!!寒締めほうれんそう

寒締めほうれんそう

「寒締めほうれんそう」とは、その名の通り、寒気にさらしたほうれんそうのことをいいます。
冬特集では、これからの冬(12月下旬頃~2月末)に旬を迎える、寒締めほうれんそうについて生産者の方のお話しを交えながら紹介いたします。

“寒締めほうれんそう”生産者

きたがわ あきのり北川 章規 様

寒締めほうれんそうの
おいしさの3つの秘密

寒締めほうれんそう

Point 1甘み・栄養価

富山の厳しい寒さから身を守るために、
甘く、栄養価が高いほうれんそうになる!

「ほうれんそうはある程度寒くなると成長が緩慢になり、身を守るために糖分を蓄え始めます。そのため、通常のほうれんそうよりも糖度が高くて、甘いほうれんそうになります。寒い時期にあえて生育中のハウスを換気し、富山の厳しい冬を利用して育てています。」と北川さん。
ほうれんそうは寒気にあてると、凍結することを防ぐためにでんぷんを糖に変えることから、寒締めほうれんそうは甘くなるのです。
また、寒気にあてることで糖度だけでなくビタミンC、ビタミンE、βカロチンの濃度も上昇します。その一方で、過剰摂取すると問題となる硝酸や、えぐ味のもととなるシュウ酸の含量が低下することも分かっています。

Point 2食感

食べやすい!

「食べたときの食感も通常のほうれんそうとは違い、軸が太くなっていても硬いところがありません。特に茎の部分は夏場に食べるような硬い食感と違い、非常に食べやすいです。野菜が苦手な子どもでも食べられます。」と北川さん。
みなさんも、ご家庭でさまざまな料理に寒締めほうれんそうを活用してみてください。

Point 3品質

糖度8度以上のものを
寒締めほうれんそうとして出荷

寒締めほうれんそうは、糖度が8度以上のものでなければ出荷されません。
通常、ほうれんそうの糖度は4~5度であるのに対して、寒締めほうれんそうの糖度は8〜10度近くになります。この数字はなんと、フルーツトマトの糖度にも匹敵するほどの甘さです。また、草丈も40cmとジャンボサイズで出荷しています。

手間暇をかけて栽培

寒締めほうれんそうは栽培の途中で寒気にさらすため、通常のほうれんそうよりも栽培日数を要します。
「糖度があがるよう、寒じめほうれんそうは栽培に2ヶ月以上もの期間を有し、手間暇をかけて生育されます。土から栄養分を多く吸収するために、根が横にも広がるので、株間も広くとっています。期間が長くなるぶん元肥は多く必要ですが、農薬は極力控えています。」と北川さん。このように、生産者のみなさまは様々な工夫をこらし、生産に取り組んでおられます。

「寒締めほうれんそう」の生産者として

最後に、北川さんに生産者としての想いを伺いました。
「元々高岡市はほうれんそうの産地なのですが、そんな高岡市を代表する野菜『寒締めほうれんそう』を、私たちは約10年ほど前から作り続けております。
また、通常のほうれんそうに比べてものすごく手間暇をかけ、厳しい基準の中で栽培しております。そのため、できるだけ多くの方に届けたいと思うなか、欲しい人全てにはなかなか行き渡っていないのが現状です。それでも、寒締めほうれんそうは高岡市を代表する野菜ですので、満足していただく為に、常にその品質を守ることを最大限に心がけて栽培しております。 甘くて美味しい寒締めほうれんそうを、これからも栽培し続け、皆さまの期待に応えられるよう精一杯頑張りたいと思います。」

甘く、栄養価たっぷり。富山の「寒締めほうれんそう」を、ぜひご賞味ください。

寒締めほうれんそうを使ったレシピの紹介

ほうれんそうのトルティージャ

トルティージャとはスペインでは定番の卵料理で、平らに丸く焼いたオムレツのことを指します。好きな具材を炒め、卵に混ぜて焼いていくのですが、彩がよく甘みの強い「寒締めほうれんそう」はまさにぴったりの食材!きれいな黄色と緑のコントラストが、食卓をぱっと明るくしてくれます。作り方は以下のページで紹介しています。

TOYAMAの食ネタ

「越中とやま食の王国フェスタ2020
~冬の陣~」参加者募集!!

富山の豊かな食文化を県内外の方々にアピールするため、
「越中とやま食の王国フェスタ2020~冬の陣~」を開催します!!

ホテルオリジナルの越中料理と県内酒蔵による17地酒の飲み比べが楽しめます。
また、郷土芸能や富山県産品があたる抽選会もあります。
富山の食と美味しい地酒を堪能しませんか?

※参加には、事前の申込みが必要となります。

日時 令和2年2月1日(土)18:00~20:00
場所 ロイヤルホテル富山砺波 ※旧:砺波ロイヤルホテル
(砺波市安川字天皇330番地)
募集定員 200名(要事前申し込み。応募者多数の場合抽選)
参加費 7,000円/名(税込)
応募締切 令和2年1月10日(金)必着

応募方法等、詳細はこちらをご確認ください